【持論】主婦が仕事を持っておいたほうが良い理由

はじめに

今回の話は、親の介護はまだ先の未来だと思っていたが、同居や介護問題について考えさせられた40代で起こった出来事を紹介したいと思います。

これは、持論になるので、「この先、義両親の介護や同居問題が心配…」と思う嫁の立場に興味ある方だけお読みいただければと思います(笑)。

そして、40代子持ち主婦の私が「だからこそ仕事は何が何でも続けていこう!」という思いに至った経緯についても話しています。

仕事をもっていない主婦の方へ「自分の手でお金で稼ぐ」「仕事は持っておいて続ける」という視点が必要な理由もお伝えしたいと思います。

義両親の介護は、長男の嫁が面倒を見るもの?

これは、年末年始に夫の実家に帰省した時の話です。

夫の両親は地方に住んでいて、うちからは新幹線で片道4時間くらいかかるところに住んでいます。

義両親は、夫の姉と3人暮らし。毎年、年末年始は夫と子ども2人と私の4人で義両親のところへ帰り、お世話になっています。1年に2回は帰省して、孫の顔を見せる、孫の成長を見るのが家族全員の楽しみでした。そんな平和だったある年末年始、事件が起こりました。

事の発端は、私たちが関東に家を購入したこと。子ども達の年齢や今後のことを考えて、子どもが小学生に上がる前に持ち家を購入するに至ったのですが、夫が義両親達へ話をしていなかったことで、事件が勃発しました。

夫は、大学から関東へ出て一人暮らしをしています。そのまま関東で就職し、20年以上関東で生活しています。しかし、義両親は「長男は家を継ぐもの、守るもの」という意識が根強く、ゆくゆくは実家に帰って、両親の面倒を見るものだと思っていたようです。

夫はことある毎に、「実家に帰るつもりはない」と伝えていたそうですが、「実家は長男が継ぐものだ」という義両親の固定概念は変わらなかったようです。

私が関東出身だったので、実は結婚も反対されていました。結婚前の顔合わせのときに義母に言われた嫌味…私は、いまだに忘れられません…。(趣旨からずれるので、これはまた別の機会に…)

年明け、家に帰る前日に、夫が義両親達へ家を買った話をしたところ、大激怒!大口論!家族で言い争いが起こりました。

「なぜ今まで黙っていたんだ!」「yukitaも呼べ!」と義父の怒鳴り声。

子ども達が寝るタイミングだったので寝室にいた私は、急遽、家族会議に招かれました。子ども達も「何があったの…?」と不安で私に付いてきてしまい、同席することになってしまいました。

義父「なぜ黙っていたんだ!」

yukita「私も実は、購入した話を今までしていなかったのは知りませんでした」

義父「こいつはボーっとしてる奴なんだから、あなたがしっかりしなきゃだめじゃないか!」

yukita「そうですね。私がしっかり伝えれば良かったですね。パパが自分の親とのことだから黙っていて!と言われたので、それ以上何も言えませんでした」

義父「長男なんだから戻ってきて親の面倒を見るのは当然だ!勝手なことしやがって。親の面倒を見ないのか?」

パパ「面倒をみないとは言っていない。自分だってずっと仕事で家に居なかったじゃないか!」

(義父は、地元で仕事をしておらず、夫が幼少期から単身、関東圏で仕事をしていて、定年になって戻ってきました)

パパ「だいたい、親の都合で不便なところに家を建てて自分だって住んでいなかったんだし。子どものうちは言う事聞け!と言ってきたんだから、子どもが親の面倒を見る立場になったなら、子どもの都合に合わせろよ!たとえばさ、うちの近くの関東に引っ越して、この老人ホームに入れって言われたら面倒見ている子どもの言われたとおりにしろよ」

義父「なに――!?親に向かって偉そうに。お前にかけてきた学費やらなんやらをぜんぶ返せ!」

パパ「ここで暮らせというなら、親の面倒は見ない」

義父「なんだと―――!!!」

(激怒しすぎて、夫に殴り掛かりそうになる)

義母「ちょっとお父さんやめてください」

義父「yukitaも結婚するときに『面倒見ます』って言ったよな!」

yukita「それは言いましたけど…(義実家で同居するとは言っていない…)」

パパ「これはうちの問題だからyukitaは関係ない。yukitaは俺の言うとおりにするでいいよな?」

yukita「… (しかたなく、うなづく)」

子ども達「ねーみんなケンカはやめてー。ダメだよー仲よくしよーよー」

(子どもたちが私に抱きつきながら、大人達のケンカを止めようとしている…)

yukita「あの、お母さんは、パパにどうしてほしいですか?」

義母「どうしてほしい?こっちも年をとってきて、この前も心臓の手術をして、今は日常生活に支障も何もないけれど、年をとって不安なことはたくさんあるんだよ。今お姉さんがいて同居してくれているけど、この子は経済的にも高給取りですぐにでも自立できる子なんだよ。ゆくゆくはいい人ができて結婚するときがきたら笑顔で送り出してあげたいと思っているんだよ。だけどこっちは長男。あんたも長男なんだから、家を継ぐのは当たり前なんだよ。こっちも期待していたのに」

パパ「だから、ずっと前から、学生の時からも帰らないって、言ってきたじゃないか。親の面倒は見る。だけど、この家に帰ってきて同居はしない」

義母「あんたは!本当に親不孝者だね!」

・・・端折っていますが、こんなやり取りがありました。

子ども達2人は、私に抱きつきながら、ずっと「ケンカはやめよーよー」と言っていました。子どもはいつだって平和な解決を求めていますが、互いの主張がぶつかり大人は感情にまかせ怒るばかり。

見かねた義母が「子ども達、寝かせておいで」といったことで、ひとまず、私と子どもたちは席を立ち寝床へ。しばらく、子ども達を寝かしつけていると、義理姉も含め家族4人で大声を出していたりと騒ぎ声が聞こえ、内容までは分かりませんがワーワーと話し合っている様子がありました。

結局、子ども達が寝入ったのと同時に夫も寝室に戻ってきて、「納得はしていない様子だったけど、いったん話し合いは終わった」と言いました。

ここで、見出しの「義両親の面倒は長男の嫁が見るもの?」に戻りたいと思います。

新しい年の始まりから、私もぐちゃぐちゃと黒い感情が沸き上がると同時に、どっと疲れが出ました。

義父が「面倒を見るといったよな?」私に何度も言ったフレーズ。

義母が「長男なんだから、家に帰るのが当たり前。親不孝者」何度も繰り返し言った言葉。

改めて、義両親の本音や私に対する扱いが透けて見える機会になりました。

古い価値観を押し付けないで!現代に合わせて年寄りこそ価値観をアップデートせよ

夫は、義父が普段家にいなかったので、義母には「長男なんだから」「将来は公務員になれ」そんなことを言われて育ったようです。

噂話が好きで、権力や安定に弱く、それを良しと思っている風潮、こんな狭い世界で古い価値観を植え付けられて、自分はずっと息苦しく反発したかったから早く家を出たかったそう。進学が決まり「田舎には帰りたくない」と決意して上京したそうです。

もちろん、親にはたくさん感謝している。

そりゃそうですよね、価値観はともかく育ててくれた恩や愛情はある。血がつながった家族ですものね。

でも、なんでも親の言うとおりに子どもは生きなきゃいけませんか? 見返りを求めるために育ててきたのでしょうか? もう成人している大人なのに親の意思に背くことは親不孝者なのでしょうか?

私も結婚してから、毎年、正月に帰っているとだんだんとこの地域の特性なのか慣習なのかをうかがい知ることができました。

  • 長男はエライ。親の面倒を見て当たり前。
  • 男尊女卑。男はふんぞり返って酒を飲み、その面倒を見て世話をするのは女の役目

親戚の家へ行く機会があり、そこでの叔父さん(義母の兄)の振る舞いを見ていて、まさに男尊女卑だと感じました。言動からも叔母さん(自分の妻)に対して、「おい、酒もってこい!何トロトロしているんだ!口答えするな!分かったか!」と自分は座っているだけで指図し、人前でこんな怒号を浴びせているのを見て、本当におどろきました。

叔母さんは、気を付けの姿勢で「はい」と静かに答えていました。きっと、長年に渡り、こうしないと済まないんだと知っているからだと想像しました。

(これが当たり前なの…?) 私はキョロキョロと周りを見渡しましたが、義母も義父も、義理姉もとくに手助けもせず日常的な様子でした。義母はというと、実の兄の言動でも何も言わず、逆に掃除が行き届いてないと文句を言っている始末…。

何様なんだろうと思いました。

義母も、私が帰省するたびに「義父は自分のことすら何もやらない。ただ座っているだけ。人前ではスカートを履きなさいとか、いちいち細かくいってくる。考えが古い」などなど…愚痴を言ってきます(笑)。私は帰れる場所があって一時のことだから「大変ですねー」と話を合わせられるんです。

もし同居をすれば、長男の嫁だからと、お手伝いのようにこき使われ、愚痴を聞く役目を負うのかと思うのは、想像に難くないと思います。

家のことをやる、面倒を見るのは「女」の仕事と思っていて、結局は「長男の嫁」がやる仕事。何かしても当たり前だと思っていて同居をしたら「長男がエライ」と息子を褒める。結局は、何をしても長男の嫁は長男の嫁。存在意義が「よそ者のお手伝いさん」なんです。

まず前提に、自分の娘は同居していますよね。結婚の予定は今のところないですよね。いい人ができたら送り出したい、という前に、「成人しているので出ていきなさい」と言ったほうが良いのでは? そのほうが素敵な人と出会える気がしますよ。

ああ、もう!腹の底からこんな言葉が出てきました。

親不孝という暇があるなら、お前たちこそ古い価値観をアップデートしろ!

子どもを自分の思い通りにしようとするな!呪いの言葉をかけて管理したり支配したりするな!

ピンピンしてるんだから自分で健康に気を付けて、自分のことぐらい自分でやれ!

でも親。だからこそ私は仕事をし続ける

義実家と私は血がつながっていないとはいえ、パートナーである夫は実の親。「しばらくはもう家に帰らない」と言っていたけれど、姉のこともあるし、今はピンピンしているけどきっと病気や介護が必要になってきたら何だかんだで心配になると思います。

子ども達も義父母とは血がつながっています。

嵐のような家族喧嘩から一夜明け、家に帰る当日、「私がもっとしっかりすれば良かったですね。お義父さん、お義母さん申し訳ありませんでした」と帰り際に深々と頭を下げて帰ってきました。

「もういい。終わったことだ」と返答がありましたが、私はこの時に決めていました。

「もう来るもんか」と。

怒涛の年末年始が過ぎ、我が家に戻ってきてようやくホッと息ができた心地がしました。

あとで、夫にお姉さんはどう思っていたのかを聞きました。

義理姉「あんたが家買う前に一言も相談なく、長男だから実家もそのままにしておいたのに。私がずっと結婚もせずに実家にいるから、今後も面倒みて当然って思われてるのかって、私のこと馬鹿にしてると思ってたよ」

パパ「それは、そんなふうに思わせていてごめん。色々と家の面倒を見てくれててありがとう」

こんなやり取りがあったそうです。

私は義理姉に手紙を書きました。

これまでのお詫びと感謝。しかし私にも感情があり、義両親の思い通りには動かないこと(つまり、同居はしない)。だからと言って見捨てるのではなく、義両親の面倒を見る方法は、同居だけでなくたくさん選択肢(金銭面、大変な時は一時的に帰って手伝うなど)があるのでは?と思っていること。私も仕事を持っていて週5で働いていること。

私が今一番大切にしていてやらなければいけないことは「子育て」であること。今回のことで私の立場が良く分かったので私はしばらく帰りません。だけど、夫や子供たちには定期的に会ってあげてほしい。今後の事も夫は助けになる覚悟はあるから心配しないで直接相談してほしい。

こんな内容を書いて出しました。返事はありませんでした。

介護問題は同居をして解消できる問題でもないと思っています。嫁だからと言って、家での仕事も担い、子どもも育て、介護もして当たり前。嫁という立場は田舎に行くと、ものすごく価値が低いのではと感じました(これは私の経験によった偏見です。上手くいっているご家庭もあるのは承知しています)。

余談ですが、民法877条1項は、「直系血族及び兄弟姉妹は、互いに扶養する義務がある。」と書かれています。つまり夫や夫の姉には義務は生じますが、嫁が義両親の介護をすべて面倒を見なければならないという法律はないのです(参照元:弁護士法人ナラハ奈良法律事務所を参照)。なので嫁の立場を悪く言う人に対しては全く気にしなくていいんです。もし同じようにツラい立場の人はどうか気にしないでください。

私の両親も健在で、「若い人には負担をかけないようにするから」とよく言っていますが、たまに会うと年をとったなと、心配になるときもありますし、介護が必要な日が近いかもしれないと思うときもあります。

自分の親の面倒は私が見たいなと思います。夫に手伝ってほしいとは思いません。夫の親は、夫が主導で見れば良いと思うんです。私に手伝えと強制する理由はないし、夫が帰りたいといったときは、いつでも一人で帰ってねと伝えています。

「介護問題」は支援が必要で、人手もお金もかかるという現実。私は高齢出産だったので、子どもの成長に伴い教育費もかかるし、両親の介護問題も並行して起こる可能性があるんだと身に染みて分かりました。とにかく私には「稼ぐこと」が必要だと思い、「働き続けるぞ」と改めて心に決めました。

まとめ:主婦の皆さんも「稼ぐ力」鍛えませんか?

心のどこかでは仲良くしたい。嫌われたくなんかない。でも…。

はっきり「ノー」を突き付けてこなかった私ですが、「同居はノー」と伝えました。返事はないので伝わっているかはわかりません。でも、良い顔をするのは止めました。

人間は感情を持った生き物です。これから年月が経てば考え方も変わったり、関係性が変わるかもしれないけれど、今は無理だ…ちょっと距離をおきたい…が正直な気持ちでした。

正直この先、夫との関係もどうなるか分かりません。夫婦の絆とて永遠に続くとは限りません。

結局は、自分の人生、誰かに依存せずに、1人で立って生きていかなければならないと思います。

自分が自由でいたいほど、自分が思う通りに生きたいと思うほど、子どもために頑張りたいと思うほど、お金が必要になってきます。お金が価値観のすべてではないですが、お金で解決できる問題も多くあることは事実です。

家計をやりくり、節約上手な方のことを「主婦の鏡」と言われたりしますが、自分で稼いでおらず専業主婦だったとして、もし義両親問題が起こったら?夫と不仲になったら?こんな出来事が起こったらどうしますか?

「稼ぐ力」を鍛えておけばよかったと思いませんか?

古い価値観に縛られず、嫌われることを恐れずに、自分が思った道を進んだ方が、自分らしく生きられると思いました。

私は、人生100年時代に備え、自分がやりたい仕事を続けて、自分で食べていけるようにしていこうと決めました。

子が巣立った後の人生はけっこう長いです。年老いてからこんな風に子どもに依存はしたくありません。親は親、子は子。別の人格です。自分のことで一生懸命なら、変に子どもに干渉する時間もないのでは?と思います。

あなたは今後どういう生き方をしたいですか?

40代はまだ体が元気で動けます。30代の方、こういう出来事も今後起こる可能性があります。今のうちから「自分の好きなことで食べていく方法を探すこと」をどうか始めてみてください。仕事始めてみようかなと思ったなら、少しでも動いてみることをおすすめします。大丈夫です。私も一歩踏み出したばかりなので、一緒に頑張りましょう。

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