40代子持ち主婦の私は、派遣社員として働き出して3年目です。実際に、派遣で働いてみて感じた感想、リアルな本音、メリットデメリット、なぜ私が派遣社員を続けるのか、について正直にお伝えしたいと思います。
「派遣社員の働き方って実際のところどうなの?」「子持ち主婦でも働けているの?」「パートより派遣社員のどういうところにメリットを感じている?」とお思いの方、本音や体験談を知りたい方の参考になれば幸いです。
「派遣社員」へ聞いてみたい質問をQ&A形式で紹介!
ここでは、10年前、正社員として働き派遣社員の働き方のことをまったく知らなかった当時の私が、派遣社員で働いている方へ思っていた疑問や質問をぶつけてみました。
回答するのは、今現在、40代子持ち主婦で派遣社員として働いている私。ちょっとイジワルな視点もありますが、リアルな本音、約3年働いてきたから見えてきた本心をつづっていきたいと思います。
派遣社員ってホントに働きやすいの?
私は、働きやすいと思っています。
今はWEBサイト制作の会社で進行管理や編集の補助、ライティングなどの業務を行っていますが、業務としては社員の方から指示をされたことを日々こなしています。
社員の方も、私が「未就学児の子どもがいる」「残業できない」という事を把握したうえで、仕事を依頼してくれるので、自分の業務についてスケジュールの見通しが立てやすいです。
例えば、子どもの突発の病欠で休む場合を想定して、前倒しで業務を行う、業務が一時的に立て込みそうな気がしたら、事前に伝えてスケジュール調整が可能か聞いてみる、などを行っています。
また、業務の依頼を受けてから作業を行うため、一からの作業よりもスムーズに進めやすいと感じます。
労働環境的には、業務依頼は丸投げではない、丁寧に依頼してくれる人が多いので人間関係も悪くありません。そして、条件面や業務内容は、派遣会社と派遣先企業との契約書によって取り決められているので、基本的に派遣社員はキャパオーバーの仕事依頼や残業の強制といったこともありません。
派遣先の社員の対応はどう?冷たかったり見下されたりする?
派遣先企業の雰囲気やその社員の性格によるので、人によりけりだと思います。
社員は企業に雇用されている、派遣社員は派遣会社に雇用されています。同じ職場のフロアで仕事をしているとはいえ、所属が違うので外部委託先といった感じで仕事依頼される方もいますし、丁寧に会社独自のルールやお作法を教えてくださる方もいます。
派遣社員は労働力を提供する契約なので、求められている労働力を発揮できなかったり、依頼されたことを未完にしてしまうなど、勤務態度が悪ければ何かしら言われるかもしれませんが、基本的には会社の雰囲気や社員個人の人柄次第だと思います。
「名前ではなく派遣さんと呼ばれるのが不愉快だ」という声もありますが、私も派遣さんと言われることはあります。ただ、個人を指す場合ではなく、大まかな括りとして社員、派遣という呼び方をする場合のみです。対面しているのに、名前を呼ばずに「派遣さん」と言われたらさすがに、「あなた、人としてどうなの?」と思いますが(笑)今まで関わった方は名前で呼んでくれます。
実際、社員の話やミーティングなどに派遣社員は入れませんし、社員の方がどういった目標の下、何をやっているのかという日々の業務内容も分かりません。
社外秘のもの、企画会議などはもちろん蚊帳の外です。しかし、派遣だからと言ってこき使われるという事もないです。よく、社員の人から「派遣って働かなくて困る」など嫌味を言われる場合は、一部の派遣社員の仕事にあたる姿勢や、労働力を提供するというミッションを忘れた結果、イメージが悪くなっていたり刷り込みによるものなのかもしれません。はたまた、その社員の人間性に問題があるかです。人によりけりです。
仲良くしたい、雑談をしたい、仲間に入りたい、話題に入りたい、もっとコミュニケーションを取りたい、社員の一員のように扱ってほしい、といった方には派遣社員は向いていないです。
派遣社員の人間関係は、同じ部署に同様に派遣社員がいなければ孤立したり孤独な部分はあります。しかし、コミュニケーションがゼロではありません。会社の飲み会のお誘いもあったり、同部署に派遣社員の人がいたら少し雑談をしたり、社員の人とも業務関連でお話したりもあります。
わずらわしい人間関係がイヤな人、「仕事をする場」だと割り切れる人、自分がしっかり業務を行って役に立ちたいと思える人は、派遣社員に向いていると思います。
派遣会社ってしっかりサポートしてくれるの?
派遣会社の仕事なので、基本的にしっかりサポートしてくれます。
私が困った時に助けてもらったことの一例を挙げます。
その日は、部署の方へ遅刻の連絡を事前にしていたのですが、子どもの病気が病院で悪化してしまい休まざるを得なくなった時に、担当コーディネータへ電話して事情を話したところ、派遣先に代わりに伝えてくれたことがあります。
その時は、派遣先の連絡先を登録しておらず、また子どもの体調悪化であわてていたので関係各所に連絡することが難しかったのですが、担当コーディネーターが代わりに連絡をしてくれ、休みの許可も取ってくれました。事後報告として、メールに成り行きを残しておいてくれたので、安心して子どもの看病が出来ました。
特に子持ち主婦の方は、子どもが小さく突発で休む場合もあると思うので、安心できる派遣コーディネータの担当にしてもらうと良いと思います。
自分と担当との相性と派遣コーディネーターの経験値がものをいうので、なるべく大手企業の派遣会社を選ぶ、複数登録して自分と相性の良いコーディネーターを比較しながら見つけることをしてみてください。
3年満了したら次の仕事は紹介してくれないの?
満了前に職種、条件など自分の希望を伝え、希望に沿った案件があれば、間をあけずに紹介してくれます。
派遣の3年ルールには、2パターンあります。1つ目は、派遣社員自身の制限で、3年以上同一組織では働けません。2つ目は、派遣先企業の制限で、事業所単位で、3年以上派遣社員を受け入れできない制限があります。ただし、事業所単位の派遣期間は、企業側が手続きをすれば延長できます。
基本的に、どの派遣会社も数多くの業種、職種、さまざまな条件の求人情報をもっています。ある業種に特化した派遣会社もあるので、自分がしたいことを整理して、複数の派遣会社を比較してみてください。
とくに大手の派遣会社は、上場企業の案件や女性に人気のデスクワーク系求人を数多く取り扱っているので、派遣先が満了になっても自分が希望する条件や仕事内容を伝えておけば、案件を紹介してくれます。希望求人と求める人材と合致すれば、ブランクなく仕事も続けられます。
経験を積んでまじめに働いてくれる人は、派遣会社の信頼も溜まっていきますので、派遣会社内の選考にも進みやすく、相手先企業にもアピールしてくれるはずです。
私の場合は、企業側が事業所単位で派遣期間を延長手続きしているケースです。派遣コーディネーターから「3年満了になっても同会社の別部署の求人はありますので、ご紹介は可能です」と言われました。また「派遣先の企業が欲しい人材も、経験がある派遣社員さんを好む傾向があるので、3年働いた実績は大きいんですよ」とも言われました。
来年度末で3年満了になるので、実際に次の仕事先を紹介してくれるのか?働き続けられたのか?それともほかの派遣会社に移ったのか? 時期が来たらその様子をまレポートしたいと思います。
子どもの体調不良で突発的に休んだことある?嫌な顔されない?休んだ後、社員の人から対応に変化はあった?
突発的に休んだことはあります。その後、社員の人から嫌な顔をされたり、冷遇されたりもありませんでした。
子どもが小さい時に頻発する発熱。保育園へも預けられず、病児保育もいっぱいなら、仕事を休んで家で看るしかないですよね。
そんなとき、仕事を休めるの?嫌味言われたりしない?と心配になると思いますが、こういった突発した事情も加味されたうえでの派遣社員なので、問題ありません。
もちろん、病欠が続いてしまったり、業務をほかの誰かに行ってもらうことに対しての、お詫びや気配り、感謝の気持ちはありますが、「休んでしまって申し訳ない」という気持ちはなるべく持たないようにしています。
病欠や家庭の事情による突発の休みは、誰しも起こることなのでお互い様だと思います。
子ども要因だけでなく、自分がインフルエンザに罹った時は、さすがにしんどくてお休みしたこともありますが、自分が元気な時は率先して休んだ人の分の仕事を引き受ける、別の業務を行えることはないか?と聞く、早めに進めておいて突発の休みでも〆切に間にあるスケジューリングをする、などできる工夫はしています。
また、私は、出社もあるが在宅も可という勤務条件です。なので、自分がちょっと体調が悪くても人にうつすわけではないから休まなかったりはできています。さすがに子どもの看病をしながら仕事はできないため(就業規則でも、してはいけないと言われます)休むか、病児保育預け入れのために遅刻するかなどで対応しています。年間11日ある有給休暇も子どもの看病で全部使い切ります…。
派遣社員は条件で絞って応募できるのがメリット。いまは、「一部在宅可」「週3日在宅」などの派遣求人も多いです。私も求人探すときに「在宅も可」という仕事を選び応募しました。ただし、「在宅可」は人気条件なので応募が殺到するそうです。求人が出たらすぐに終了する可能性も高いので、ライバルに勝つためにも今から動きましょう! WEBでサクッと簡単登録できる派遣会社を貼っておきます。まず、気になる求人を探してみてください。
Webで登録完了!派遣のお仕事探すならアデコ【Adecco】派遣って辞めやすい?次の仕事も決めやすい?
派遣は辞めやすいです。次の仕事の紹介も、希望を伝えれば紹介はしてくれます。
派遣の契約期間は3カ月更新が一般的です。そして、有期雇用派遣では同部署で3年までが上限で、期限付きと決まっています。これを派遣法の3年ルールとも言います。
なので、夫の転勤がいつあるかわからない、職場が合わなかったから仕事を変えたい、短期間だけ働きたい、といった場合には良い雇用形態だとおもいます。更新期限前に派遣会社から契約継続の意向を聞かれるので、その時にNOと伝えればいいだけです。
求人票に、短期や長期などと書かれているので、応募するときに良く見ておいてください。長期でも基本的に半年から1年契約が多いようです。
次の仕事の紹介についても、自分のスキルや希望条件と、求人条件が合えば紹介してくれます。ただし、3カ月ごとに仕事を変える、派遣先にトラブルを起こすといった場合などは、お断りされる場合もあります。仕事するうえで当たり前だと思いますが、信頼関係の積み重ねが大事だと思います。
派遣に対して世間の風当たりが強く感じない?偏見をもたれたりされない?
非正規雇用というと社会的弱者のように考える人もいますが、人がどうこう言うより、自分自身がどう思って決断して働いているかが大事だと思います。
世間一般のイメージは、例えばこんな感じでしょうか…。
- 「派遣切り」という言葉もあるように、派遣社員は非正規雇用だから安定していないでしょう?
- 労働力のピンハネ事業なんだから、派遣社員はボーナスもないし、給与もたいしてもらえないでしょう?
- 社会的に立場が弱いイメージがあるし、正社員になれないからしかたなくでしょう?
ネットで検索するとネガティブ情報できてきますし、私も以前はこんなふうに思っていました(なんて浅はかな人間だ…)。でも、自分が正社員で働いていた時も感じましたが、正社員だけでエライ!と考えている人は、はっきり言ってたいして仕事が出来ない人でした。逆にバイトやパート、派遣社員の方で、正社員より仕事ができる人もいましたし、皆さんから重宝・信頼されていましたよ。その人の心のもちようですね。
自分が結婚し専業主婦になり、子持ちになり、また働き始めたらコロナ禍で倒産して、2人目妊娠中に失業したことを機に、「今の世の中、安心・安定ってないんだな」と痛感しました。正社員であっても、どの会社でも、いつ倒産しても不思議ではないし、早期退職希望者になるか分からないし、パワハラ、セクハラ、その他人間関係が突然嫌になって仕事を辞めたくなるかもしれないし、それが自分の身に絶対降りかかってこないなんて、言いきれない時代だと切に思いました。
だから私は、これから自分はどうしたいのか?を決めて明確にしました。
いま一番大事にしたいことは何?…子どもとの時間
仕事をする目的は何か?…生活費を稼ぐ
仕事に何を求めるのか?…短時間で高時給。自分が経験してきたことで、出来る範囲の業務で、子育てと両立できる勤務地と勤務時間が叶うところで働く
私の場合は、このような条件が叶う契約形態が派遣社員でした。だから派遣社員だからといって、私は恥ずかしいと思ったことはありません。むしろ条件が叶って生活費を稼げていることに、魅力を感じています。
ぶっちゃけ給料はいくらもらっているの?
私の場合は、時給1,600円で働いています。平日週5日労働、休憩入れて8時間、実働7時間勤務です。
私は、働く前に「この先、私はどう生きたいか?何を大切にしたいか?」をまず決めてから、働く条件を出していきました。働く時に目指した条件は以下の通りです。
- 夫の扶養から外れる
- 月に手取りで15万円以上を目指す
- 残業はなし。勤務時間は子どもの保育園へのお迎えに行ける17時頃まで
- 社会保険や福利厚生が整っていること
私が求める条件を当てはめて求人を探した結果、見つけたのが「派遣社員」としての働き方でした。
私の就業日と就業時間は、平日9時~17時の7時間勤務です。休日は土日祝日、年末年始です。
1,600円×7時間×21日/月平均=235,200円
そこから控除があって、健康保険、介護保険(40歳以上なので…)、厚生年金保険、雇用保険、所得税、住民税と引かれます。
手取りにすると月の給料は、だいたい約18万円となります。
5月や1月は祝日が多いため給料に変動はあります。繁忙期は残業がある月もありますが、早出はしてもお迎えに間に合わない時間までの残業はしていません。
派遣って「やりがい」がなさそうだけど、どう感じてる?
「やりがい」の感じ方は人それぞれ。私は仕事を通じて相手に感謝されることの喜び、日々自分がどうしたらこの業務を早く終わらせるかなど達成感をもって業務を行っています。
そもそも「やりがい」とは、「ものごとを行った際の充足感」「やってよかった思う気持ち」のことを言うそうです。
確かに、正社員はプロジェクトの企画立案から、サイト設計、各種手配など上流工程を行いますが、私は指示された内容を行う補佐の業務になります。一から考える醍醐味や派手さなどは味わえないかもしれませんが、どうやったら業務を効率的に終わらせられるか? 「ありがとう」と思ってもらえる仕事の仕方とはどんなことだろう? と考えて仕事をしていると、満足感は出てきます。
ある日、夫からこんな話を聞きました。病院へ行ったときに受付の方の対応が残念だなと思ったそうです。具体的には、病院のお会計の際に、無言で請求書と別の用紙(どうも検査結果の項目が書かれた紙)を窓口で渡されました。夫は「これは何ですか?」と聞いたため説明がされたようですが、言葉も発せずお金をやり取りするだけなら、心の中で「機械でいいじゃん」と思ったそう。
まさにAIに取って代わられる仕事の仕方をしているのではと思います。もし会計の機械を導入したらこの人の仕事は果たしてまだ残っているのでしょうか…? 人の振り見て我が振り直せ。人間だからできること、価値があること、そういう仕事の仕方をしていこうと私も肝に銘じました。
この先ずっと派遣を続ける?それとも転職したいと思う?
子どもが小学生の間までは、派遣社員を続けたいと思っています。
下の子が小学生高学年になったら、チャンスがあれば正社員にトライするか、個人事業主になってみるか、生活的にお金に余裕があるならば、前から興味があった飲食店のパートで働いてみたいです。
今、派遣社員を選んでいるのは、自分のキャパシティ的に、子育てと両立できる最適な雇用形態だと思うからです。派遣社員は基本的に有期雇用契約の非正規雇用なので、派遣先の企業でずっと雇用が約束されているわけではありません。
だから、派遣社員として次の仕事も紹介してもらえるようなスキルを、自分で築いていく必要はあると思います。しかも、40代キャリアが途絶えた子持ち主婦は、転職のハードルも結構高いのが現実です。やはり、労働市場で価値が高いのは若い労働者。20代なら、未経験でも育成したいと思う企業は多いので正社員の経験を一度はしたほうが良いと私は思います。
30代、40代ママで一回キャリアが途絶えた(ブランクがある)人は、早いうちに(ちょっとでも若いうちに)社会復帰し仕事に慣れて、キャリア形成をしていくのは大切かと思います。
世の中の流れをキャッチアップして、衰退産業よりも、これから伸びる業界を探してみたり、そのためにはどういったスキルが必要なのかリサーチしてみたり、私のように派遣会社に複数登録してみたり、ちょっとでも行動してみると良いと思います。
派遣ってスキルになる?今後のスキルについてどう考えている?
派遣社員として次の仕事も紹介してもらえるようなスキルは、自分で築いていく必要があると思います。
派遣社員ってスキルになるの?と疑問を持つかもしれませんが、私は「●●という業務でどのくらい働いてきた」という実績や経験は評価されると思っています。また、新卒採用では採用が難しい大手企業の求人もあるので、派遣社員だとしても、そこで実際に業務を行った経験は強みになります。
中には、仕事内容は正社員とほぼ同様という場合もあったり、発言権もあったりと、派遣先企業によるところも大きいようですが、大きい違いは責任の所在が正社員にはあるという点です。だからといって派遣社員は責任感がないというわけではなく、仕事への向き合い方含め、その人次第です。
自分がどんな業務や仕事内容が向いているのか知りたい人にも、派遣社員はおすすめの働き方だと思います。雇用契約が短いのと、未経験者も歓迎の求人もあるので、興味をもった業種へまずはチャレンジしてみたり、自分の適性や相性を見ることもできると思います。
派遣社員かパートで迷っている人へ
いかがでしたか? 私が派遣社員として3年働いてみたリアルな感想です。
パートにするか、派遣社員にするか迷っている人へ向けてメリット・デメリットを挙げるとすると以下の通りかなと思います。
時給がパートより高いから稼げる
在宅勤務可能な案件も多い
未経験でも応募できる求人もある
社会保険、福利厚生が受けられる
仕事さえきちんとしていれば煩わしい人間関係が少ない
勤務時間や勤務日数など希望の条件を相談できる
時給が高い分、夫の扶養を外れないと場合もある
人間関係が希薄な場合も多い
パートの方が働く人数も多くシフトを変わってくれたり休みやすい
パートの勤務体系はシフト制が多く、また昼間だけでも働いてほしい主婦へ向けて求人を打っているので、事前に休みの希望を伝えれば子どもの平日の行事でも参加しやすかったり、突発の休みやにも寛大だという声もあります。また夫の年収がそこそこあり、さらに家族手当があるから扶養のままがいいので、パート勤務をしているという方もいます。
ただし、今後の日本の労働力は減る一方なので、一億総活躍社会を目指し、働ける人は働いて社会保険料を納めよ!という、政府の意図が強く見られるようになってきています。
だから今年2023年10月から事実上の「年収の壁撤廃」と言われ、パート主婦が130万円の壁を超えても2年間は扶養から外れない案がありますが、裏目的としては、猶予期間が終わった2025年あたりから、ゆくゆく年収の壁がどんどん下がり、パート主婦が扶養を外れて社会保険を全員納めてね、と言われる日が来ると専門家の間では考えられています。
政府に期待して待っていても、政策が決まってから動きだしては遅すぎると私は思います。私はコロナの時にすごく痛感しました。「きっと私の会社はまだ大丈夫だろう」と、悪い未来なんて想像もしていなかったし考えないようにしていました。でも結果として起こったことは、倒産、妊娠中の失業、子どもの保活や退園問題など、一気に大変に…。誰かを頼りに待っていても、自分でしか人生は切り開けません。
だから、一歩でも行動してみてください! 目先にとらわれて損得だけを考えていても、取り残されていくだけです。派遣会社に登録して、興味ある求人を探してみる事だけでも、一歩前進だと思ってください。実体験から熱く伝えたいです。主婦に人気でWEB登録が簡単な、大手の派遣会社を紹介しておきます。
フルタイム正社員を辞めて派遣社員を考えたい人へ
子持ちでフルタイム正社員は、子どもの年齢によっても変わってきますよね。法律で定められている短時間勤務制度は、子どもが満3歳の誕生日になる前日まで利用可能です。大手企業勤務だと時短勤務は未就学児まで(つまり小学校上がるまで)という場合も多いと思います。
そこで、起こってくるのが「小1の壁」です。保育園では延長保育で19時まで預けられる施設も多いですが、自治体が運営している学童保育になると18時までという施設も多いです。
仕事は終わらないけれど、子どもを迎えにいかないと、というジレンマを抱え、仕事と子育ての両立が急に難しく感じる「小1の壁」で、離職する人も増えてくるそうです。
私の正社員で働く友人の話ですが、部署異動をして時短で働いている自分へ、後輩社員からあまり仕事が回ってこないそうです。異動したてで、聞かなければ分からない仕事内容を質問しても「はあ」だけで終わってしまうそう…。未就学児でまだ手がかかる子どもに加え、ほぼワンオペ、職場の人間関係的にも疲弊し、そのうえ「小1の壁」問題を考えると、「もう早期退職しようかな~」とぼやいていました。
今の会社を退職するか、転職するか、はたまた働き方を変えるかですよね。正社員としてのキャリアが十分あるなら、少し休養する時期もあっていいと個人的には思います。もし仕事がしんどく感じているけれど、セーブしながら働き続けたいと考えるなら、一時的に派遣社員になるのも手かなと思います。
たとえば、「小1の壁」で感じる事情から、こんな働き方だったら両立できないか?という視点で考えてみました。先程おすすめした派遣会社の1つである、アデコの派遣で「関東×○○条件の派遣」と条件を絞って何件あるか求人があるか調べてみました(2023年11月時点)。
「小1の壁」の具体例と対処法
働くママが「小1の壁」を感じるきっかけになった具体例を紹介していきます。そして、子どもがせめて小学生のうちまでは、子ども中心の働き方にしたいなど、働き方を変えるだけで両立できる働き方もあります。派遣社員の求人の中には、時短で勤務できて仕事と子育てを両立できる働き方もありました。
子どもの登校時間が親の出勤時間よりも遅い
小学校の登園時間は、7時45分から8時20分までが多いようです。保育園では7時から預かってくれる園もありますからその点違いますよね。小学校が家から近くの学区では、10分もあれば小学校についてしまう場合は、子どもが家を出るのが8時過ぎ。自分が通勤するならば8時過ぎでは、間に合わないといった場合も。
⇒朝に余裕をもたせて「朝遅め(10時以降の始業)」の仕事を探す…1,446件
学童の預かり時間が短くお迎えが間に合わない
保育園では19時までの延長保育が使えても、学童保育では18時までという場合もあって、17:30定時で上がれたとしても家と勤務先の距離によっては、お迎えに間に合わない場合も出てきます。夫や祖父母など誰かお迎えにきてサポートをしてくれる人がいればいいですが、退勤時間との戦い、お迎えに間に合わないもどかしさに毎日ヤキモキしますよね。
⇒お迎え時間に間に合う、「退社早め(16時以前の終業)」の仕事を探す…192件
⇒「残業無し」の仕事を探す…3,008件
PTAや保護者会など、親の出番が圧倒的に増える
小学校ではまだPTA活動が根強いところも多くあります。また、引き取り訓練や保護者会など平日に開催されるので、仕事を中抜けするか早退するか、対応しなければならなくなってきます。
登校班があれば見守りなどもあったり、親も出番が多くなってきます。
⇒休みやすい、「シフト勤務・平日休み」の仕事を探す…1,238件
宿題のチェックなど親のサポートが増える
小学生の宿題チェックや丸付けは、親がおこなう小学校がほとんど。仕事から急いで帰って子どもを学童へお迎え、夕飯づくり、お風呂入れる、洗濯ものたたむ、などの家事、そして、子どもの宿題チェック。私が小さい頃は親が宿題チェックなんてしませんでしたが、今は、宿題の丸付けや見ましたハンコ押しは親の仕事になっています。子どもが持ち帰ってきたお便りのチェック、突然、工作で使うために牛乳パックが必要だったり持ち物の準備確認で、毎日がバタバタです。
⇒週1~3日の在宅勤務が可能な「一部在宅勤務」の仕事を探す…1,754件
長期休暇・学級閉鎖・休校の問題
春休み、夏休み、冬休みと小学校は長期休みも多いです。小学校が休みの間は、働くママは学童保育へ預けると思いますが、お弁当の準備が必要になってきたりして、仕事が増えます。また、インフルエンザやコロナウイルスの流行によって学級閉鎖があると、仕事を休まざるを得なくなるケースも増えてきます。
⇒週4以上の在宅勤務が可能な「基本在宅勤務」の仕事を探す…511件
まとめ
いかがでしたか?
私は40代で2人の未就学児の子持ち、派遣社員です。この働き方が今はベストだと思っています。
子どもの成長によっても、自分の時間の使い方は変わってきます。子離れするときは自分がもっと働く時間を増やせると思います。
きっと当サイトに訪れていただいて記事をご覧になっている方は、向上心があり勉強熱心な方、今後の日本の制度改正に敏感な方、女性の働き方に不安がある方だと思います。だから、もし働くことにモヤモヤを抱えたりしたときは、出来ることからまず一歩を踏み出してみてくださいね。