子育てと仕事を両立しながら、年収200万円を稼ぎたい方へ向けて、具体的なステップや実現方法について書いています。
「扶養内パートで働いていたけれど、130万円の扶養の壁が崩壊って聞くし、扶養を外れても損しない金額でこれから働きたい!」
「扶養を外れてもパート先に社会保険がなくて加入できない…。国民年金と国民健康保険をどうせ払うなら、今後のために収入を増やす方法を知りたい!」
こんなお悩み持っていませんか?
今後ますます「扶養の壁」は縮小し、社会保険料は労働者なら全員支払う方向で国は動いていますし、個人経営の会社や従業員5人未満など強制適用事業所でない場合、社会保険に加入していない会社もあります。
かといって、頑張って働いたのに手取りが減るのはイヤですよね。200万円以上稼げれば、社会保険料を支払っても損しない手取り収入が実現できます。
ここでは、子育てと両立して年収200万円を稼ぐための現実的なステップとヒントをご紹介していきます。
年収200万円を稼ぐには、どの雇用形態がいい?
正社員、パート、派遣社員とさまざまな雇用形態がありますが、子育てと両立しながら働くには、どの雇用形態が理想でしょうか?
それぞれのメリットとデメリットを比較して考えてみました。
年収200万円稼ぐために最適な雇用形態とメリットとデメリットを比較
年収200万円を稼ぐために近いのはどれか、正社員、パート、派遣社員のいずれかで考えてみましょう。それぞれ一般的なメリットとデメリットをあげてみます。
1. 正社員
メリット
- 安定した収入と雇用
- 社会保険加入
- 福利厚生を受けることができる
- キャリアアップの機会がある
- 正社員の経験があると次の転職先が見つけやすい
- 昇給・昇進の制度がある
デメリット
- 長時間労働になりやすい
- 合わないときにすぐに退職したくても辞めるまで時間がかかる場合がある
- 転職したい場合時間をとるのが難しい
- 仕事内容によっては、責任が重い
- 長時間拘束されるため育児や介護との両立が難しい
200万円以上稼ぎたいなら、正社員になるのが一番の近道! だた、雇用へのハードルも高くなるし、一番の悩みは週5勤務&労働時間も長くなりがちで子育ての時間が十分に取れないのが困りポイントですよね。
2. パート
メリット
- 自分のペースで働ける
- 育児や介護と両立しやすい
- 短時間でも働ける
- シフト制の場合は前もって休みやすい
- 正社員よりもストレスが少ない
デメリット
- 収入が不安定
- 社会保険に加入できない場合がある
- 福利厚生を受けられない場合が多い
- キャリアアップの機会が少ない
- 昇給・昇進の制度がない場合が多い
今は、年々パートの時給は上がってきています! 2024年時点では東京都の最低賃金は1,113円となりました。ただし、パート先の社会保険へ加入できるのは別問題です。なぜなら、パートを社会保険加入する場合は、労使折半で半分負担しないといけないから、中小企業もだいぶ痛手です…。
また時給1,113円で年収200万円をめざすと、1か月あたり150時間働かなくてはいけません。週5日働いて1日あたり7.5時間働く計算になります。それなら、より時給が高い求人を探すのが得策ですよね。
3. 派遣社員
メリット
- 自分の都合で働ける
- 短期間でも働ける
- これまでの経験や経歴を活かせる
- 未経験の仕事に挑戦できる
- 職場に合わない場合は辞めやすい
- 派遣会社によっては、スキルアップ支援を受けられたりキャリアコーチがいて相談できる
デメリット
- 収入が不安定
- 社会保険に加入できない場合がある
- 福利厚生を受けられない場合がある
- 雇用期間が限定されている
- 正社員登用制度がない場合が多い
未就学児2人を育てる私は、派遣社員として働いて年収280万円くらいです。週5勤務で17時まで働いていますが、子どもの病気の時や行事などで中抜けをしたり、在宅勤務だったりと、理解がある職場で働けています。また、派遣会社を通じて派遣先へ交渉もできます。勤務時間も子どもの迎えがあるので17:30までを17時終業に調整してもらいました!
自分のタイプ別、年収200万円稼ぐためにおすすめな雇用形態
正社員、パート、派遣社員の働き方の一般的なメリットとデメリットによって考えた、こんなタイプの人におすすめ!というポイントを出してみました。
1. 正社員
将来的に安定した収入とキャリアアップを目指したい人
社会保険や福利厚生をしっかり受けたい人
責任のある仕事に挑戦したい人
2. パート
育児や介護と両立したい人
シフト制で自分のペースで働きたい人
短時間でも働きたい人
3. 派遣社員
自分の都合で働きたい人
短期間でも働きたい人
これまでのスキルを活かして働きたい人
未経験の仕事に挑戦したい人
自分はどのタイプに当てはまりましたか? 私は、「自分の都合で働きたい人」「これまでのスキルを活かせいて働きたい人」タイプだったので、派遣社員の雇用形態に当てはまりました。
ご自分にとって、働く上で譲れないポイントを考えてみましょう。次のポイントも参考にしてみると、譲れないポイントが見つかりやすいかもしれません。
・自分のスキルや経験を活かせる仕事を選ぶ
・希望する勤務時間や勤務地を選ぶ
・仕事とプライベートのバランスを考慮する
・将来のキャリアプランを考える
・自分が譲れないこと、大切にしていること、逆に妥協できることを明確にして、当てはまる雇用形態を選ぶ
・働く上で、子どもの預け先(幼稚園か保育園か)、助けてくれる人フォロー先(親や近所の方に頼めるのか)を確保する
いかがですか? これらのポイントをチェックして、自己整理をしてみましょう。とくに、自分が大切にしていること、妥協できることをしっかり決めておいて、仕事選ぶをすると、働いた後の「こんなはずじゃなかった…」を回避できますよ。
子育てと両立して年収200万円稼ぐ方法【雇われない方法で見つける編】
子育てと両立しながら年収200万円稼ぐ方法は、他にもあります。自分の希望する働き方や家庭の状況によって最適な方法は異なるので、いくつか例を挙げてみました。それぞれのメリットとデメリットを説明します。
1. 在宅ワークで出来ることをする
メリット
- 子どものそばにいられる
- 通勤時間がない
- 自分のペースで働ける
デメリット
- 仕事とプライベートの切り替えが難しい
- 家事や育児との両立が大変
- 孤独を感じやすい
自宅にいながら仕事ができる在宅ワークには、データ入力、ライティング、翻訳、プログラミングなど、様々な種類があります。自分に合った仕事を見つけることができれば、子育てと両立しながら働くことが可能です。しかし、子どもを見ながら仕事が集中できませんし、対面で人と会う仕事が好きな場合は、一人で行う在宅ワークはストレスを感じてしまうかもしれません。
在宅ワークが難しい場合は、アルバイト・パートで少しだけ外へ出て働くのも手です。平日働くのが難しい場合は、夜勤や土日祝日の勤務なども選べますし、逆に子どもが小学校へ行っている間だけ働くといた時間帯を選べる仕事もあります。
2.起業する
メリット
- 自分の好きな仕事ができる
- 時間や場所に縛られない
- 高い収入を得られる可能性がある
デメリット
- リスクが高い
- 収入が安定しない
- 時間と労力が必要
起業は、子育てと両立しながら収入を得る方法として、近年注目されています。しかし、成功するためには、しっかりとした準備と覚悟が必要です。子育てと両立したいと思っていても、仕事で成果を出そうと思ったら仕事時間を割いて子どもと向き合う時間が減るかもしれませんし、逆に自由な働き方として自分で何でも決めないといけないので、収入が思ったように得られない…といったことも起こりえます。
3.資格取得して収入をアップさせる
メリット
- 高収入を得られる可能性がある
- 転職に有利になる
- スキルアップになる
デメリット
- 勉強時間が必要
- お金がかかる
資格を取得することで、より高収入を得られる仕事に就くことができる可能性があります。今、育児休暇中の人は、復帰後に収入アップや転職アップを視野に勉強するのも良いでしょう。ただし、時間とお金はかかります。また中には資格を取得したからといって、収入アップにつながらない場合もありますし、実務経験があるほうが転職に有利なことも多いです。その資格を取って、どのくらい収入アップになるか、よく調べてから行動しましょう。
その他
上記以外にも、以下のような方法で収入を得ることができます。
- フリマアプリで不用品を売る
- アンケートモニターに登録して、ポイ活をする
- ブログやSNSでアフィリエイト収入を得る
子育てと両立しながら年収200万円稼ぐ方法は、なにも雇われる働き方以外にも、いくつかあります。個人事業主、フリーランスになる場合でも、メリットとデメリットをよく理解したうえで自分に合った方法を見つけることが大切です。
不用品販売やポイ活だけでは、なかなか年収200万円以上は難しいかもしれませんが、複数の方法を組み合わせると良いでしょう。
例えば、「派遣社員+在宅ワークでデータ入力」「短時間のパート+せどりで起業」なども年収200万円以上をめざす働き方には有効です!
これからの時代には、副業・複業がますますスタンダードになるのではないでしょうか。
いずれの方法を選ぶにしても、「時間管理」と「家事・育児の分担」が重要です。家族や周囲の人の協力を得ながら、無理のない範囲で働きましょう。
具体的に年収200万円をめざすステップ
それでは、これまで「年収200万円を目指す方法」をいくつか上げてきましたが、最後にどんなやり方で200万円をめざせばよいか、具体的なステップをご紹介します。
1. 今の状況を把握する
まず、現在の状況を俯瞰的に把握することが重要です。
自分のスキルと経験: どのようなスキルや経験を持っていますか? 活かせるスキルはありますか?
子どもの年齢と保育状況: 子どもの年齢はどのくらいですか? 保育時間にはどのくらい必要ですか?
家事・育児の分担: 家事や育児はどのように分担していますか?夫が手伝ってくれない場合は、家事代行サービスや行政サービスなどを活用できたりますか?
経済状況: 現在の収入と支出はどのくらいですか? 子どもの学費や老後資金など将来に必要な額はどのくらいですか?
2. 目標を設定する
具体的な目標を設定しましょう。
目標年収: 経済状況を確認したうえで、いくら稼ぎたいですか? 200万円以上?それとも300万円以上?100万円以下でも良かったですか?
目標時期: いつまでに達成したいですか?
3. 働き方を選ぶ
自分に合った働き方を選びましょう。
正社員:年収から考えると正社員を目指すのか、また自分の強みをアピールして正社員になれるのかを確認してみましょう。
派遣社員:派遣社員は高時給での案件が多いです。自分のこれまでの経験を活かせるのか、または未経験でも働けるのか、求人をまずは検索してみましょう。
パート:年収は少なくても良い、自分や家族の都合に合わせてシフト制で働きたいならパートがおすすめです。
在宅ワーク: 在宅で働きたい人は、データ入力、翻訳、ライティングなど、在宅でできる仕事はたくさんあります。
時短勤務: 1日短時間しか働けないならば、勤務時間を短縮することで、家事や育児との時間を確保することができます。
副業: 本業の他に、空いた時間にできる仕事をすることで収入アップが図れます。
起業: 時間と労力は大いにかかりますが、自分の好きなビジネスを始めて頑張りしだいで成功することも可能です。
4. スキルアップする
稼ぎたい仕事に必要なスキルを身につけましょう。
オンライン講座: インターネットで様々な講座を受講することができます。
資格取得: 資格を取得することで、スキルを証明することができます。
人脈作り: 人脈を広げることで、仕事のチャンスを得ることができます。
5. 計画的に行動する
具体的な行動計画を立てましょう。
目標達成のためのスケジュール: いつまでに何をすればよいのかを具体的にスケジュール化しましょう。余裕をもって、進捗が分かるようにすることがコツです。
家事・育児の分担: 家事や育児の分担を見直し、効率化しましょう。子どもの保育園のお迎え、習い事の送迎などの担当決め。効率化には、家事代行サービスなどの外注、食洗器、ロボット掃除機、洗濯乾燥機などを使って家事は時短しましょう。
経済管理: 収入と支出を把握し、目標金額に届くように計画的に管理しましょう。
6. 周囲の協力を得る
家族や友人、行政などのサポートを活用しましょう。
育児支援制度: 保育所や児童館、放課後子ども教室などの育児支援制度を活用しましょう。
家族の協力: 近くに住む家族に協力してもらえる場合は、家事や育児の協力を依頼しましょう。
行政の支援: 子育てに関する様々な支援制度があります。一度確認してみると使える支援があるかもしれません。
7. 情報収集
子育てと両立して働くための情報収集をしましょう。
求人情報: 子育てと両立して働ける求人を探しましょう。「子育て応援」「ママ活躍中」「時短OK」などキーワードから選ぶと良いと思います。
制度情報: 育児支援制度や助成金などの情報収集をしましょう。資格取得を検討している人は、教育訓練給付金制度を活用しましょう。該当すれば学費の何割か戻ってくる場合があります。政府広報オンラインを確認してみてください。
体験談: 子育てと両立して働いている人の体験談を参考にしましょう。子育てと仕事をされている人の1日のタイムスケジュールなどは参考になるかもしれません。
8. モチベーションを維持する
目標達成に向けて、モチベーションを維持することが大切です。
目標を再確認: 定期的に目標を確認し、モチベーションを高めましょう。
自分へのご褒美: 目標達成したら、自分にご褒美をあげましょう。
ポジティブ思考: 前向きに考え、困難を乗り越えましょう。やればできる!
自分に合った働き方で年収200万円は余裕で目指せる!
子育てと両立して年収200万円を稼ぐことは簡単ではないかもしれませんが、より高時給の求人を見つけ、自分の強みをアピールできれば、子育て時間を確保しながら年収200万円以上を目指すことは全然可能です!
また今は複数の仕事をしながら、×(掛け算)で働いて年収アップしている人もいます。
私は働く時間帯を重視しつつ、より高時給で働きたかったので、派遣社員を選びました。パートと同じような仕事内容で、高時給の求人が見つかるかもしれません。私も活用した派遣求人のポータルサイトなら、簡単に求人情報をチェックできますよ。
計画的に行動することで目標を達成することはできます。自分に合った働き方を見つけ、スキルアップし、周囲の協力を得ながら、ぜひ挑戦してみてくださいね!